スタッフインタビュー

社会福祉法人 本郷の森のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。
本郷の森では、地域に根差した『みんなが笑顔で元気になれる』、
『出会えてよかった』と言っていただけるような法人を目指して、日々支援に取り組んでいます。
「精神保健福祉士として働きたい」、「地域で働くってどんな感じかな?」
と考えている方へ、少しでも雰囲気が伝わったらなと思い、働いているスタッフへインタビューをしました!

今回は、入職から10年以上のベテランスタッフの たなか さんに、
本郷の森・地域で働いてきた想いをお話しいただきました。(2024年時点)

2007年入職
たなかさん
自己紹介

それでは最初に自己紹介をお願いします!

2007年に入職し17年目になります。入職した年に精神保健福祉士を取得しました。友人に誘われ、2021年に公認心理師を取得、その後社会福祉士取得を考え勉強していることろです。 現在はグループホームで勤務しています。

今年度からの異動で、初めての携わる事業になります。同じ福祉でも、事業によって支援方法や必要な知識が違うので、1年目の気持ちです。

休日は散歩やカフェで読書、サッカー観戦などしています。生まれと育ちが横浜、横須賀なので「横浜F・マリノス」というチームを昔から応援(そこまでのガチ勢ではないのですが、、、)しています。

法人でもスポーツプログラムで「フットサル(ミニサッカー)」を数名のスタッフで立ち上げました。2011年頃だったかと思いますが、利用者さんと一緒に練習など考え、手探りで進めていきました。細々とですが現在でもプログラムは継続しており、毎年大会に出たりしています。

このように、やりたいことをカタチにできる可能性もある職場だと思います。

入職のきっかけ(精神科医療の現場から地域へ)

本郷の森で働く前は、病院で働いていたと伺いました。精神科医療の現場から、地域へいらした入職のきっかけを教えていただけますか?

資格未取得だったため、精神科病院で看護助手として3年ほど働いていました。病棟での雑務中心でしたが、症状が強い方、退院先が無い方、人格崩壊してしまった方など様々な患者さんを目の当たりにし、貴重な経験となりました。

ただ、病院にいると、退院後の患者さんとは接点が無くなり、あの方はどうしているかな?と考えることも多くありました。

そこで、資格取得見込みが立ったタイミングで、地域での支援に移ることにしました。その人の人生は、病院よりも地域の方が長い時間を過ごすので、長く支援に携われるのではないかと考えたからです。地域に出て、改めて医療機関での治療、支援の重要性も再認識しました。

どんな業務に関わってきたか

本郷の森の中でも珍しく、すべての事業形態での勤務経験がありますが、入職から今まで携わってきたお仕事について、教えてください!

入職は銀杏企画Ⅱで、その年の途中で法人が法内施設に移行し共同作業所より就労継続支援B型に事業形態が変わりました。その後銀杏企画三丁目に移り、同じくB型と新たに就労移行支援に従事しました。

当時はB型と移行を同じ事業所内でやっていたのですが、本格的に移行事業を実施するため、移行プログラムの開発や物件探しなどもしました。就労に向けた支援方法の勉強や不動産屋さんやOA機器の代理店さんとのやり取りなど、それまでに経験のないことも多く、苦労した記憶があります。

その後銀杏企画に移りB型をやっていると、法人に行政より委託事業の打診があり、地域生活支援拠点(地域相談)の立ち上げをしました。法人として委託事業を実施するのは初めてで、行政とのやり取り、物件探し、全障害対応のための研修、事業の周知、関係機関との連携など、また初めての経験をたくさんしました。

拠点事業も軌道に乗り、銀杏企画三丁目に移り、またB型をやっていると、職員の欠員や産休に入る方がいるなどのタイミングが重なり、第2ホームいちょうに移ることになりました。グループホームでの支援は経験が無く、分からないことも多いですが、入居者の方々やサポートの職員さんにも支えてもらいながら勤務しています。

仕事へのやりがい・モチベーション

大変なこともたくさんあるお仕事だと思いますが、やりがいに感じることやモチベーションになることはありますか?

あいにく福祉への崇高な精神などは持ち合わせていませんが、自分がその人の人生の一端に関わったことで、何か少しでもその人が「よかったな」と感じてもらえたら、こちらも嬉しい気持ちになります。

辞めようと思ったこと(大変なこと・辛かったこと)

いつもクールに淡々と、大変そうなお仕事でもパパっとこなしているイメージがあるのですが、大変だ…もう仕事を辞めよう、と思ったことはありますか?

たくさんあります。自身の力不足で上手く支援ができなかったり、意見が周りと合わなかったり、、、。

しかし、次のより良い支援のためには何を得られたのか、運営の視点をもってみる、自分が違う(相手の)立場だったらどう感じるか、など考え方を変えてみると、上手く消化できることもあります。

本郷の森の魅力と課題

経験豊富で医療業界も見てきて、感じることがたくさんあるかと思いますが、本郷の森の魅力や課題を教えてください。

利用者の方との距離も近く、一緒に様々な支援を考えることができます。また職員同士のコミュニケーションが多く、話しやすい雰囲気があります。

ただ、全員が現場職員出身なので、管理職も全員プレーヤー兼任です、支援業務もしながらのマネジメント業務なので、業務量が心配です。夜遅くに本郷界隈で管理職を見かけることもチラホラ、、、。今後は「目指したくなる管理職」への変貌を遂げることを期待しています。

長く勤められているポイント

福祉業界は離職率が高いともいわれていますが、長く勤められている秘訣は何だと思いますか?

比較的支援の裁量が任せてもらえ、自由度も高く、事業所の中以外の生活支援にも積極的に関われる部分は、支援をしていて面白く、また勉強にもなります。

職員同士の仲の良さもあり、仕事以外の話題で盛り上がることも多く、仕事だけのつながりでない関係性があることも影響しているかもしれません。

これからの目標

これからの目標を教えてください。

まずは、グループホームの支援に慣れること、入居者の方が自身の家として安心して生活が送れる環境づくりを進めていきたいと思います。

また、様々な事業を経験させてもらい、たくさんのケースに寄り添うことができました。今後は今までの経験を活かし、さらに広い分野でチャレンジしてみたいと考えることもあります。

入社希望の方へメッセージ

たくさんのお話をありがとうございました! 最後に、これから本郷の森で働いてみたいな、と考えている方へメッセージをお願いします。

私は配置換えの多い職業人生ですが、法人の他の大多数の方はここまでの頻繁な異動は無く、ある程度は落ち着いて支援に打ち込める環境はありますので、ご心配なさらないでください。

当法人には各事業所に相談できる環境があります。ご自身が支援に迷ったとき、キャリア形成に悩んだとき、相談できる上司や仲間がいます。利用者の方に対してはもちろん、仲間の職員に対しても寄り添える職員がみなさんをお待ちしています。

たなかさん、様々な質問に答えていただきありがとうございました!

頼れる先輩の働く想いを聞けて、スタッフの一人としても改めて気が付くことや勉強になることがありました。

本郷の森は一事業だけではなく、地域で暮らすを支える福祉の様々な事業を、とても近くに感じながら働けるところも魅力の一つだと思います。『地域で暮らす』を支援していくと、医療とは違い「病気」だけではなく、「生活」そのものとお付き合いしていくことになるので、単純な福祉の知識だけでなく、様々なものが求められてきます。その中でどの事業所に異動しても活躍し続けるたなかさんの姿は、オールラウンダーを目指すスタッフたちの鑑になっていると思います。

この業界は初めて・未経験から入職したスタッフもたくさんいますが、たなかさんをはじめ、業務を教えてくれるベテランのスタッフもたくさん在職しております。

『応募するかはわからないけれど、もう少し見てみたいな』という方も、見学等お気軽にお問い合わせください。スタッフ一同、ご連絡をお待ちしております。